2016/12/04

スピーカーの電源を遠隔操作するIoT機器を作った話

この記事はCPS Lab Advent Calenderの2日目の記事です。
1日目:残留申請 Neo を作った
3日目: 岩井研残留日誌

日頃から残留したりラボのテレビを使ったりしたことがある人は,一度は使ったことや見たことがあると思うこの黒い箱についてのお話です.
アブソリュート・デュオのリモコン
まず,この黒い箱について説明する前に「アブソリュート・デュオ」システムに関してです


「アブソリュート・デュオ」システムとは
 このシステムはラボのネットワークとテレビの後ろにある 光る箱で構成されるシステムで,箱の中にはSpark CoreというWiFi接続可能なマイコンが入っていてこれが持っているAPIにアクセスすることでスピーカーの電源のON/OFFをしています.
テレビの裏の光る箱


どうしてスピーカーの電源を操作するのか
ラボのテレビには大迫力でコンテンツを楽しむためスピーカーが取り付けられています.
しかしこのスピーカーなぜか突然音が出なくなる時があります.そんなときに音が出るように戻すためにはこれまでの検証でわかっている方法は
1.テレビの音量をものすごく上げる
2.スピーカーの電源を入れ直す
の 2つがあります.1はテレビのリモコンが手元にあれば実践できますが音が戻ったときに大音量が流れてしまい下手したら近隣の研究室から苦情が来る可能性があるためあまりおすすめ出来る方法ではないです.
2はとても安全に行なえますが,わざわざスピーカーのもとまで歩いていかなければいけないためとっても面倒です.
そこで安全に音を出せる2を発展させて開発したのが「アブソリュート・デュオ」システムです.

黒い箱はなんなのか
3Dプリンタで出力された黒い箱,あれの中にはTwe-Lite(トワイライト)という超低消費電力で動作できる無線モジュールが入っています.
Twe-Lite
箱についているスイッチが押されると,これが無線を飛ばしてSpark Coreを操作……としたいところですがあいにくTwe-Liteが扱える無線はWiFiではないのでAPIを叩くことが出来ません.そこで一度RaspberryPiに受け取らせてそこからAPIを叩くようにしています.現在はmaimaiを運用しているRaspberryPiに電波受信用のTwe-Liteをつけてそこと通信しています.

クライアントいろいろ
このシステムは最初に説明した通りAPIを叩くことで動作します.なのでラボ内のネットワークにつなぐことが出来る端末ならなんでもアクセス可能なため,この黒い箱以外にもmaimaiやAndroidアプリ,Webアプリと行ったクライアントが存在しています.
ハードウェアのAPIを叩くのがIoTデバイス作成の大きな一歩になると思うので興味のあるB3生は是非クライアント開発やってみてください


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